自然栽培にこだわり続けて


自然栽培とは、木村秋則さんという、りんご農家さんが使い始めた言葉だと思います。奇跡のりんごって聞いた事無いですか? おれは、映画も観にいきましたが(笑) ご自身やご家族が農薬の被害にあったことから、りんごを無農薬で作るという事をひたすら考えて工夫して実践していた方です 工夫すれども、いくらやっても、りんごが花も咲いてくれず、死を決意して山に入りました 首をくくる木を探していたところ、ふと目に入ったのが、山のあれ?なんの木だったかな…すみません忘れましたが、自然と生えている木に実がなっている姿でした 自然に生えているのだから、誰かに剪定されるわけでもなく、肥料をもらうわけでもなく育つ姿からヒントをもらい りんごにフィードバックしてみました。すると、今まで花も咲かなかったりんごに小さな実がつきました 誰もが無理だと諦めていた無農薬のりんごの完成です 色々と批判する方や論争もありますが、おれは木村さんの努力する姿が好きで、真似事のようにさつまいもの栽培を始めました。

自然栽培焼き芋 自然栽培干し芋への挑戦


今はマルチという黒いビニールを使っていますが、いずれはこれが無くても育てられるようにしていきたいと思っています。 育てるのも工夫したりして大変なんですが、それを喜ばれるような商品にするという事、売るという事がまた大変で、これまた試行錯誤の毎日です。 安くすれば確かに売れるのかもしれないんですが、出来る量に限りがあるものを安く販売しても継続が難しい。 続けていけなきゃやりたいと思うことも出来ないので、そこら辺はジレンマです。 どうしてそこら辺で100円で売ってるのにおれのところのは高いの?と、思われるかもしれませんが、それだけ希少なんですと言いたい(笑) 自然栽培のつぼ焼き芋や、自然栽培の干し芋って聞いたことありますか? 多分聞いたこと無いと思います。 あっても有機栽培かな? 有機栽培は肥料をあげますし、有機用に登録されている農薬は使用可能です。
安全だから完熟した肥料ならばあまり虫害も無いのかもしれませんが、肥料によっては虫害が酷く出てきたりします。そして施肥管理ってかなり難しいです。 いつも土壌検査が出来るならば、いいと思いますが、施肥し過ぎで大きく育ち過ぎになるような気がします。 自然栽培は、ほったらかし農法だなんだと思われがちですが、色々と考えたり工夫してやっています。

さつまいも栽培のこだわり

さつまいもの農薬って、植える前に土壌消毒といって、かなり強いもので線虫を殺します。
この時にいい微生物も死んじゃうんじゃないかな? 下手すると近くの家の人に被害が及ぶこともあるらしいです、土壌消毒剤によっては。 この後は、除草剤を使って、芋の蔓が畝間を這うまで管理します。 これが普通に育てられたさつまいもです。 もちろん施肥もしますので、大きく育ちます。 おれは土壌消毒も農薬も除草剤も使わず、無肥料にこだわっていますが、その他に自家採苗という事にもこだわっています。 昨年までは全滅を怖れて2割ほど購入苗も使いましたが、やはりというか自家苗の方が出来はいいです。 短くてずんぐりした苗になるんですが、土地にあって出来がよくなるんじゃないかな? 苗の出来る時期が遅くなってしまうので、小さいハウスの他にトンネルにしてやろうと思っています。 そろそろ苗の準備の時期になります。 無肥料でやっていて3年目の時、さつまいもが大きく育たなくて、小さいものばかりになってしまいました。 それを収入にしないとならないので、大変でした。 周りからは肥料をやらないから出来が悪いんだから、肥料をやれとか薬を使わないと虫に食われて商品にならないよと言われ続けて、凹んでるところに、これまたジャブを打たれる…みたいな(笑) それでも、信念を曲げずに肥料をやらなかったのは、肥料を使わずに育てたものの方が食べた時に美味いと思えたから。 小さくても何とか食いつなげたのは、この美味さがあったからかな?と、思っています。 そして、なによりもいつも思っているのは、人間力を上げて、おれから買いたい!と、思ってもらえるような人になろうって事。 簡単な事ではないけれども(^^) この想い届いて欲しい!